動機
かつて、岩波書店から「広辞苑 第五版 CD-ROM版 (EPWING) 」が発売されていましたが、富士通のパソコンに添付されていたものがメルカリで安価に出品されていましたので(「広辞苑 第五版・現代用語の基礎知識 2007年版・学研パーソナル総合辞典)、それを利用してMac OS Xの辞書.app用に変換して見ました。
Tats_yさんの「Leopardの「辞書」アプリでEPWING辞書を使う」と言うサイトに、hishida氏が作成されたEPWING構造解析ツール「EBDump」からの出力を、太田純氏が作成された「ebd2html」でHTMLに変換する方法が掲載されていたので、参考にさせて頂きました。
※2022/05/10 17:25 honmon_gaiji_rep.plとkoujien_conv.plの不具合を修正しました。ダウンロードして6、9、11をやり直して下さい。
環境
- Windows 11
- Mac OS Monterey
- Additional Tools for Xcode 11
- Perl 5
- Homebrew
(Mac OSX)
2. 作業用フォルダーを作成し、変換に使用するスクリプト及び関連ファイルをこちらからダウンロードする。
3. Homebrewでnkfをインストールする。
brew install nkf
nkf -wd honmon.txt > honmon-utf8.txt
nkf -wd fkindex.txt > fkindex-utf8.txt.
nkf -wd fhindex.txt > fhindex-utf8.txt.
5. EBMacをインストールし、/Applications/EBMac.app/Contents/Resources/から外字変換テーブルKOUJIEN.plistを作業用フォルダーにコピーする。
6. KOUJIEN.plistを使ってhonmon-utf8.txt内の外字をutf8のフォントに変更する。
perl honmon_gaiji_rep.pl > honmon-utf8-rep.txt
7. Additional Tools for Xcode 11をインストールする。
https://developer.apple.com/download/more/ よりダウンロードして下さい。解凍すると Utilitesの中にDictionary Development Kit があるのでホームホルダーの下にコピーしてください。
8. Makefile の DICT_BUILD_TOOL_DIR は、Dictionary Development Kitを配置したパスに書き換える(自分のホームホルダー名は必ず変更)。
9. 本文データをDictionary Development Kitに渡す形に変換する。
perl koujien_conv.pl > MyDictionary.xml
10. make前のホルダー構成は次のようになります。
.
└── <Home Holder>
├── Dictionary Development Kit
│ ├── bin
│ ├── documents
│ ├── project_templates
│ └── samples
├── Library
│ └── Dictionaries
└── <Work Holder>
├── fhindex-utf8.txt
├── fkindex-utf8.txt
├── honmon_gaiji_rep.pl
├── honmon-utf8-rep.txt
├── koujien-conv.pl
├── koujien-utf8-rep.txt
├── KOUJIEN.plist
├── Makefile
├── MyDictionary.css
├── MyDictionary.xml
└── MyInfo.plist
11. Dictionary Development Kit で辞書作成&インストール
make; make install
12. 辞書.appに登録する。
辞書.appを起動し、アプリケーションメニューの[辞書] - [環境設定...]から辞書リストの一番下にある広辞苑 第五版に✓を入れる。また、[移動] - [前付/後付]からメニューにアクセス出来ます。